ポンペイアン社、持続可能な農業認証®をオリーブ生産の礎に
エグゼクティブ・サマリー
世界有数のオリーブオイル・サプライヤーであるポンペイアンは、スペインとカリフォルニアの75,000以上の農家が所有する農家集団であり、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、モロッコ、チリ、アルゼンチン、チュニジアなど、世界中の数千以上の農家と提携している。ポンペイアン社は、市場でのリーダーシップを維持し、ブランドを際立たせるためには、何世紀にもわたって土地の手入れをしてきた農家と手を携え、伝統的なオリーブオイル生産を21世紀に持ち込むという使命に着手する必要があると認識していた。同時にポンペイアン社は、elevate 、説明責任、透明性、持続可能性という新たな基準を達成し、グリーンウォッシュ(環境に配慮した偽装)とは無縁のオリーブオイル業界を目指した。
問題点
オリーブオイルをより持続可能な未来へと導くには、さまざまな課題があった。ポンペイアン・コレクティブ内のほとんどの農園は、カリフォルニアにあるポンペイアン・サンライズ・オリーブ・ランチ*を含む、生産者が所有する農園である。中には、何百もの個人所有の伝統的な農園を含む協同組合もある。大規模で工業的な農園が活用できるスケールメリットがないため、家族経営の農園が世界市場で競争力を維持するためには、ポンペイアンからの特別なサポートが必要だった。また、多くの生産者は、地域的・財政的な問題に直面しており、変革の実現が困難な場合もある。例えば、南米や地中海沿岸地域では、伝統的な栽培方法を維持し、急速に変化する気候や競合する政府規制を管理し、地域によっては廃棄物管理やリサイクルサービスなど十分な公共サービスの支援を受けずに、作物の収量増加という目標に集中しながら運営することが困難であると感じているポンペイの集団農家もいる。ポンペイアン社は企業体として、これらやその他の農場特有の課題を認識し、それらに取り組むだけでなく、収量、土壌の質、労働者の条件、地域社会の利益、農場全体の健全性を向上させる可能性のある科学やビジネス手法の進歩についても検討することを約束した。
* ポンペイアンの米国農場であるサンライズ・オリーブ・ランチは、全農場認証のパイロット・プログラムとして機能し、他の農場の認証取得に貢献した。